ピティナ・ピアノセミナー

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音楽総合力UPセミナー2026

様々な分野の第一線で活躍する講師が旬のテーマでレクチャーする連続講座(※1)です。オンライン・東京会場どちらもご参加いただけます。演奏が含まれる講座はもちろん、講義形式でも得られる情報量が異なりますので、可能な方には会場でのご参加をお勧めします。(※2)。

  • お申込みは10回通しのみ可能です。
  • 巣鴨会場の来場希望が多い場合は入場制限を行う場合があります。
スケジュール
  • 日程、講師、公演内容は変更となる可能性もあります。予めご了承ください。
2026年4月22日(水)10:30-12:30
厚地 康雄
バレエ
「動きで読み解く音楽~舞踊家が語るクラシック音楽の身体性」

バレエ音楽として親しまれるチャイコフスキー作品などを素材として、バレエダンサー・振付家の視点から表現を解説します。音楽は身体表現の結果ですし、ピアノ演奏も運動の一種と言えます。音楽に宿る空間性や、人間の身体との関わりについて考えます。

栃木県出身。石原千代に師事。2003年に英国ロイヤルバレエスクールに留学、その後英国バーミンガムロイヤルバレエ団(BRB)に入団した。新国立劇場バレエ団への移籍を経て、13年にBRBに再入団。18年の日本ツアーで錦を飾り、BRBで日本人男性として初のプリンシパルに昇格。同バレエ団を代表するダンサーとして活躍した。22年に活動の拠点を日本に移し、多数のバレエ団、ガラ公演にゲスト出演している。23年に宇都宮エスペール賞を受賞。24年にはミュージカル「ビリー・エリオット」に出演するなど精力的に活動している。25年にとちぎ未来大使就任。
2026年5月27日(水)10:30-12:30
高橋 千佳子
ソルフェージュ
「リズムを読む」とは?~ソルフェージュの新しい視点~

ピアノのレッスンで「ソルフェージュ(=Sol.)のように弾かないで!」言われることをよく耳にします。また「歌って、歌って!」という言葉もよく聞きます。「Sol.のように」と言われているリズムは、まだ「あ・い・う・え・お」の段階で、言葉や文章以前です。活きたリズム、語りかけるようなリズムを手に入れるために「しゃべり言葉」の助けを借りることにしました。リズム型が本来持っている「らしさ」について考察します。

東京藝術⼤学作曲科卒業。同⼤学院ソルフェージュ科修了。現在、東京⾳楽⼤学附属 ⾼校講師。成城ソルフェージュ研究会代表。⽇本ソルフェージュ研究協議会理事。 ⼜、CM 作曲家としても活動。代表作は明⽯家さんまのキッコーマン・ポン酢しょうゆ 「しあわせって何だっけ?」著書に「ドレミでみつける名曲のヒミツ」「しゃべって歌 って味わって覚える リズム基礎講座」(⾳楽之友社)「いちばんやさしい3歳からの ソルフェージュ」「いちばんやさしい5歳からのソルフェージュ」シリーズ。「たのし いリズムパーティー1,2巻」「プップルのリズムカード」(ヤマハ MEH)他多数有り。
2026年6月24日(水)10:30-12:30
徳丸 吉彦
音楽学(日本音楽)
日本音楽の特徴を整理する

一例として、拍子という言葉を考えてください。これは 、日本音楽に固有の言葉ですが、明治時代以降は、英語のmetre(米語のmeter)の意味で使われていますので、整理が必要です。そこで、口頭伝承と書記伝承(楽譜を使う伝承)、西洋のソルフェージュにあたる日本音楽の唱歌(ショウガ)を出発点にして、西洋音楽と日本音楽の違いを説明します。次に、日本音楽の音色、音組織、時間組織、アゴーギク、デュナーミク、そして合奏の仕方などを説明します。また、日本音楽のジャンルがそれぞれ独自性をもちながら、決して孤立しているのではなく、相互に豊かな関係をもっていることを説明します。

音楽記号学・民族音楽学を中心にしながら、ベトナムの旧・宮廷音楽の再活性化、同国の少数民族の音楽の記録化、日本の箏のための絹弦の開発も行った。今回の講演に関係がある著作は、『ミュージックスとの付き合い方:民族音楽学の拡がり』」(左右社、2016,民族藝術学会木村重信賞受賞);『ものがたり日本音楽史』(岩波書店、2019、毎日出版文化賞特別賞受賞);監修した『ビジュアル日本の音楽の歴史』全3巻(ゆまに書房、2023、学校図書館出版賞受賞)。現在、お茶の水女子大学名誉教授・聖徳大学名誉教授客員教授。
2026年7月22日(水)10:30-12:30
滝 千春
ヴァイオリン
音楽が私をつくった日々〜音楽家としてのアイデンティティを築く〜

国際コンクール、世界各国の指揮者・オーケストラとの共演——そこから独自の音楽祭やプロジェクトの創設へ。様々な取り組みを通じて、常に「自分だけの音楽とは何か」を問い続けてきました。ピアノ指導者として生徒の音楽人生に寄り添う皆さんと、これからの時代の演奏家像を考えます。

メニューイン国際コンクール1位など数々の国際コンクール入賞。国内外リサイタルをはじめ、ソリストとしてユベール・スダーン、ゲルト・アルブレヒト、小澤征爾など数多くの指揮者と共演。ピクテ投信投資顧問株式会社のパトロネージュ・アーティスト第1期生。2019年ミュンヘン放送管弦楽団のコンサートミストレスに短期就任。2023年リリースの「プロコフィエフ・ストーリー」は「ONTOMO MOOK」にてアカデミー賞を受賞。2026年1月挟間美帆とプロデュースを務める「MaNGROVE」でブルーノート東京を含めた全国ツアーを開始。代官山 BLOOM Festival 音楽監督。
2026年9月16日(水)10:30-12:30
松平 敬
声楽
声の旅〜シューベルトからシュトックハウゼンへ〜

シューベルトやシューマンは様々な詩に触発され、いくつもの優れた歌曲を遺しました。これらの作品の素晴らしいところは、単に詩人のことばに音楽を付けただけではなく、ことばを触媒として、未知の音楽表現に到達したところです。20世紀に入ると、歌と語りの関係性、声そのものの音響特性など、声ならではの独自の表現をより究めた作品が数多く作られます。本講演では、シューベルトからシュトックハウゼンまで、様々な時代の声楽曲の魅力を紹介します。

東京芸術大学卒業、同大学院修了。現代声楽曲のスペシャリストとして、湯浅譲二、西村朗など200作以上の新作を初演。シュトックハウゼン、クセナキスなどの演奏至難な作品もレパートリーに持つ。サントリーホール・サマーフェスティバル、新国立劇場などに出演。ソロCDとして4枚のアルバムを、チューバの橋本晋哉氏とのユニット「低音デュオ」名義としても2枚のCDを発表。2019年には著書『シュトックハウゼンのすべて』を出版。平成22年度文化庁芸術祭優秀賞、第32回、第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。
2026年10月14日(水)10:30-12:30
高田 匡隆
ピアノ
ピアニストの指から紡がれる音色の秘密 ~求められる音楽の違いから生まれる様々な価値観の音楽教育~

やんちゃな少年が見た夢とは?!
ピアニスト高田匡隆が、幼少の頃からのピアノ教育を振り返りながら、奏法や表現の仕組みを解明していきます。技巧と感性、相反するように聞こえるこの二つの単語が融合するとき、ピアニストに必要な多彩な音色が生まれます。コンクールで求められるもの、演奏会で求められるもの、「人が求めるものに正解はない」からこそ、私達は常に探求心を持ち続けなければならないのでしょう。

桐朋学園大学卒業後、マンネス音楽院、ハンガリー国立リスト音楽院で研鑽を積み、イタリア国立サンタ・チェチーリア音楽院を首席で卒業。「イタリア共和国大統領賞・シノ―ポリ賞」を日本人初受賞。第68回日本音楽コンクール第1位。第2回仙台国際音楽コンクール第2位。マリア・カラス・グランプリ最高位。モントリオール国際音楽コンクール第2位。「ワーグナー音楽祭」、「クラクフ国際ピアノフェスティバル」などの音楽祭に招聘され、国内外のオーケストラとも共演。演奏活動のみならず、全日本学生音楽コンクール、日本音楽コンクールの審査など多岐に渡った活動を展開している。東京音楽大学・准教授。公益財団法人日本ピアノ教育連盟・理事。
2026年11月18日(水) 10:30-12:30
宮崎 晴代
音楽学
楽譜の成り立ち~その「当たり前」はいかに生まれたのか~

楽譜が誕生してから現在の五線記譜法になるまで、約千年かかっていますが、現在当たり前と思って使っている記譜上の様々なルール、音部記号やリズム表記、拍子記号、小節線などどれもが、バッハなどの時代よりも遥か以前に出来上がっています。楽譜は一見、不十分なシステムから、「発展」して現在の形になったように見えますが、実はそればかりではありません。音楽がグローバル化していく中で、楽譜は誰でも間違いなく読めるよう標準化していきながら、各時代に特有な音楽の特徴・個性を削ぎ落としていったとも言えます。この講座では、記譜法の流れを追いながら、各時代に特有の美しさや本質とは何かを、楽譜を通して探っていきましょう。

武蔵野音楽大学大学院修士課程音楽学専攻修了。J.オケゲム作曲《ミサ・ミ・ミ》のモデルの発見論文によって国際的に注目される。米フロリダ州立大学大学院博士課程にてCertificate in Early Musicを取得後、東京大学先端科学技術研究センター協力研究員として音楽における時間論を研究する。音楽資料情報協会(RILM)委員長。著書『バロック音楽の名曲』、共訳書『グロケイオ「音楽論」』、『ミクロログス(音楽小論)』、論文や解説原稿など多数。NHK-FM「古楽の楽しみ」のパーソナリティ。東京藝術大学、慶応義塾大学、武蔵野音楽大学、昭和音楽大学各講師。
2026年12月16日(水)10:30-12:30
宇野求
建築
凍れる音楽(=建築)を解凍すると

(新)古典から近代・現代に至る「建築 Architecture」の考え方の図式を、同時代の音楽および音楽家とと対比させながら、19世紀から21世紀に至る建築理論と音楽の変遷を俯瞰してその景色について考えます。

建築家/工学博士 1954年東京生まれ。1978年東京大学卒業。1984年、同大学院 工学系研究科 建築学専攻(博士課程)修了。大学院生時代に建築設計事務所を設立 以後、実務設計に携わりつつ大学での研究・教育・社会貢献活動を展開。数々の建築賞を受賞。いくつかの著書のほか、国内外での講演や指導歴も多数。千葉大学教授を経て東京理科大学教授。現在、東京都国土審議委員会委員、財団法人斯文会(史跡 湯島聖堂)評議員。手がけた建築は「四谷テンポラリーオフィス」、「豊橋駅東口駅前広場」、「幕張新都心住宅地M2-2街区」、「VILLA FUJII」ほか。
2027年2月17日(水) 10:30-12:30
菅沼起一先生
リコーダー
リコーダーで切り取る(西洋)音楽史・2027年版

現代日本において教育楽器として普及しているリコーダー。その歴史は非常に古く、ピアノやヴァイオリンが登場する以前からヨーロッパでは様々な場所で活躍していました。その長い歴史を様々な音楽と共にお楽しみいただきます——以上の文言は、リコーダーのアウトリーチイベントでの「常套句」となっているものですが、この講演では、そのアウトラインを踏襲しつつ、①音楽学習者・教育者の方が知っておくと良いかもしれない、と講師が考えるリコーダーの「歴史」と「現在」のことをお話しつつ、②中世から現代までの様々なリコーダー(のレプリカ)を実演しながらご紹介してゆく予定です。

京都市出身。東京藝術大学音楽学部古楽科(リコーダー)を経て、同大学院修士課程(音楽学)を修了。大学院アカンサス音楽賞受賞。同大学院博士課程在籍中、日本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。バーゼル・スコラ・カントルム(スイス)音楽理論科を経て、フライブルク音楽大学(ドイツ)との共同博士課程を最高点(Summa cum laude)で修了し博士号を取得。スコラ・カントルムで記譜法の授業を担当するほか、ルドルフ・ルッツ指揮J. S. バッハ財団による演奏会シリーズに参加するなど、リコーダー演奏と音楽学研究の二足の草鞋を履いた活動を行なっている。2019~20年度ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2021年度日本学術振興会育志賞受賞。2024年度より京都大学にて博士研究員(日本学術振興会特別研究員PD)、洗足学園音楽大学非常勤講師、ピティナ音楽研究所協力研究員。
2027年3月24日(水)10:30-12:30
木下牧子
作曲家
作曲家が語るピアノ曲の世界〜響きと表現の秘密

作曲家は楽譜に何を書き込み、演奏者に何を託しているのでしょうか。木下牧子のピアノ曲集から代表作を選び、ゲストピアニストの実演を交えながら、作曲の意図や響きの工夫、表現のポイントを解説します。楽譜に書かれた音符の背後にある作曲家の思いを知ることで、生徒への指導においても「なぜこの音なのか」「どう弾けばよいのか」という問いに、より深い答えを見出せるでしょう。管弦楽から声楽まで幅広いジャンルで活躍する作曲家の視点から、ピアノ曲の魅力と可能性を探ります。

作曲家。管弦楽からピアノ曲までその活動は幅広く、特にオペラを含むヴァラエティ豊かな声楽作品は抜群の人気を誇る。東京芸術大学作曲科首席卒業、同大学院修了。日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽の部)入選。日本交響楽振興財団作曲賞入選。2025年春、オペラ「陰陽師」(原作:夢枕 獏 台本/作曲:木下牧子 委嘱:東京室内歌劇場)を初演、大好評を博した。CDに「管弦楽作品集~呼吸する大地」(オクタヴィア·レコード)、「ピアノ·デュオ作品集 PUZZLE」(ライヴノーツ)ほか多数。現在、大阪芸術大学客員教授。
木下牧子公式サイト
概要

各回10:30開始/約2時間
定員:60名

参加料
割引区分 一般 会員
早割
2026/3月末まで
¥43,000 ¥38,000
通常
2025/4/1以降
¥45,000 ¥40,000
Q&A
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料金

  • 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 メディア委員会
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