
様々な分野の第一線で活躍する講師が旬のテーマでレクチャーする連続講座(※1)です。オンライン・東京会場どちらもご参加いただけます。演奏が含まれる講座はもちろん、講義形式でも得られる情報量が異なりますので、可能な方には会場でのご参加をお勧めします。(※2)。
- お申込みは10回通しのみ可能です。
- 巣鴨会場の来場希望が多い場合は入場制限を行う場合があります。
- 日程、講師、公演内容は変更となる可能性もあります。予めご了承ください。
バレエ音楽として親しまれるチャイコフスキー作品などを素材として、バレエダンサー・振付家の視点から表現を解説します。音楽は身体表現の結果ですし、ピアノ演奏も運動の一種と言えます。音楽に宿る空間性や、人間の身体との関わりについて考えます。
ピアノのレッスンで「ソルフェージュ(=Sol.)のように弾かないで!」言われることをよく耳にします。また「歌って、歌って!」という言葉もよく聞きます。「Sol.のように」と言われているリズムは、まだ「あ・い・う・え・お」の段階で、言葉や文章以前です。活きたリズム、語りかけるようなリズムを手に入れるために「しゃべり言葉」の助けを借りることにしました。リズム型が本来持っている「らしさ」について考察します。
一例として、拍子という言葉を考えてください。これは 、日本音楽に固有の言葉ですが、明治時代以降は、英語のmetre(米語のmeter)の意味で使われていますので、整理が必要です。そこで、口頭伝承と書記伝承(楽譜を使う伝承)、西洋のソルフェージュにあたる日本音楽の唱歌(ショウガ)を出発点にして、西洋音楽と日本音楽の違いを説明します。次に、日本音楽の音色、音組織、時間組織、アゴーギク、デュナーミク、そして合奏の仕方などを説明します。また、日本音楽のジャンルがそれぞれ独自性をもちながら、決して孤立しているのではなく、相互に豊かな関係をもっていることを説明します。
国際コンクール、世界各国の指揮者・オーケストラとの共演——そこから独自の音楽祭やプロジェクトの創設へ。様々な取り組みを通じて、常に「自分だけの音楽とは何か」を問い続けてきました。ピアノ指導者として生徒の音楽人生に寄り添う皆さんと、これからの時代の演奏家像を考えます。
シューベルトやシューマンは様々な詩に触発され、いくつもの優れた歌曲を遺しました。これらの作品の素晴らしいところは、単に詩人のことばに音楽を付けただけではなく、ことばを触媒として、未知の音楽表現に到達したところです。20世紀に入ると、歌と語りの関係性、声そのものの音響特性など、声ならではの独自の表現をより究めた作品が数多く作られます。本講演では、シューベルトからシュトックハウゼンまで、様々な時代の声楽曲の魅力を紹介します。
やんちゃな少年が見た夢とは?!
ピアニスト高田匡隆が、幼少の頃からのピアノ教育を振り返りながら、奏法や表現の仕組みを解明していきます。技巧と感性、相反するように聞こえるこの二つの単語が融合するとき、ピアニストに必要な多彩な音色が生まれます。コンクールで求められるもの、演奏会で求められるもの、「人が求めるものに正解はない」からこそ、私達は常に探求心を持ち続けなければならないのでしょう。
楽譜が誕生してから現在の五線記譜法になるまで、約千年かかっていますが、現在当たり前と思って使っている記譜上の様々なルール、音部記号やリズム表記、拍子記号、小節線などどれもが、バッハなどの時代よりも遥か以前に出来上がっています。楽譜は一見、不十分なシステムから、「発展」して現在の形になったように見えますが、実はそればかりではありません。音楽がグローバル化していく中で、楽譜は誰でも間違いなく読めるよう標準化していきながら、各時代に特有な音楽の特徴・個性を削ぎ落としていったとも言えます。この講座では、記譜法の流れを追いながら、各時代に特有の美しさや本質とは何かを、楽譜を通して探っていきましょう。
(新)古典から近代・現代に至る「建築 Architecture」の考え方の図式を、同時代の音楽および音楽家とと対比させながら、19世紀から21世紀に至る建築理論と音楽の変遷を俯瞰してその景色について考えます。
現代日本において教育楽器として普及しているリコーダー。その歴史は非常に古く、ピアノやヴァイオリンが登場する以前からヨーロッパでは様々な場所で活躍していました。その長い歴史を様々な音楽と共にお楽しみいただきます——以上の文言は、リコーダーのアウトリーチイベントでの「常套句」となっているものですが、この講演では、そのアウトラインを踏襲しつつ、①音楽学習者・教育者の方が知っておくと良いかもしれない、と講師が考えるリコーダーの「歴史」と「現在」のことをお話しつつ、②中世から現代までの様々なリコーダー(のレプリカ)を実演しながらご紹介してゆく予定です。
作曲家は楽譜に何を書き込み、演奏者に何を託しているのでしょうか。木下牧子のピアノ曲集から代表作を選び、ゲストピアニストの実演を交えながら、作曲の意図や響きの工夫、表現のポイントを解説します。楽譜に書かれた音符の背後にある作曲家の思いを知ることで、生徒への指導においても「なぜこの音なのか」「どう弾けばよいのか」という問いに、より深い答えを見出せるでしょう。管弦楽から声楽まで幅広いジャンルで活躍する作曲家の視点から、ピアノ曲の魅力と可能性を探ります。
木下牧子公式サイト
各回10:30開始/約2時間
定員:60名
| 割引区分 | 一般 | 会員 |
|---|---|---|
| 早割
2026/3月末まで |
¥43,000 | ¥38,000 |
| 通常
2025/4/1以降 |
¥45,000 | ¥40,000 |
出欠席に関わらず全ての回でeラーニングにて受講いただけます。欠席された回はeラーニングでの受講をご利用ください。セミナーレポートもご提出いただけます。
音楽総合力UPワークショップのeラーニングコースは、定額見放題コンテンツには含まれませんので、別途お申込みいただく必要がございます。過去のコンテンツも定額見放題には掲載されておりません。
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- 一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会 メディア委員会
