アレンジワークショップ2025 当日のレポート

2025年12月21日(日)開催
2014年から毎年秋~冬に開催している「アレンジワークショップ」も、第12回を迎えました。今回も、会場参加とZoom併用半日(13:00~17:00)セミナーとなり、全国からたくさんの方にご参加いただきました。講師には、昨年大好評につきリクエストが殺到した、小原孝先生・轟先生に再登壇いただき、プロ秘伝のアレンジ技を大公開!ワークショップの要素もふんだんに取り入れた、大変充実した内容となりました。

- どこから手をつけてよいのかわからない。⇒21.6%
- ピアノソロ・連弾にアレンジしやすい曲(タイプ)を知りたい。 ⇒29.7%
- アレンジ楽譜を作成するソフトを使いこなせない。おすすめのソフトを知りたい。⇒32.4%
- 効率のよいアレンジの手順を知りたい。⇒34.2%
- 頭の中で考えていることを、楽譜化できない(楽譜の書き方で迷う)。⇒18.4%
- コード進行や伴奏がいつも同じパターンになってしまう。⇒47.4%
- 生徒のレベルに丁度よいアレンジにならない。⇒16.1%
- アレンジの意図が楽譜に反映できていない。⇒19.4%
- 発表会用に華やかなアレンジにしたいが、弾いてみると映えない。⇒51.6%
ここ数年の中で一番回答数が多かった事前アンケートでしたが、お悩みとして多く挙がったものに対して、先生方から経験に基づくアドバイスをいただきました。特に「浄書ソフトは最後に使うもの。アレンジするときはまずは手書きに時間を割く。手書きだからこそわかることがたくさんある。」「アレンジの語法を良い作品からいっぱい学ぼう」「いきなり書かずにアレンジの設計図を書いてみる」「アレンジが映えるかどうかは演奏によるところも大きい」等々のアドバイスに、一同「なるほど~」と頷くことしきりでした。その他のお悩みも、この後の講座内で解決するのでは、との予告に期待が膨らみます。
- 【講座】連弾アレンジのコツ
- 【実践ワークショップ】穴埋め楽譜で「きよしこの夜」を簡単アレンジ!
- 【完成作品のお披露目】
第1部は轟先生のご登場!入念に準備された資料を画面に投影しながら、視覚的にもわかりやすく、「同じ動きをしばらく続ける」「3層を明確にする」「対話を入れる」という3点を中心にご紹介いただきました。また、轟先生の連弾楽譜(『きらきらピアノこどものピアノ連弾名曲集2より』)より、《ウインター・ワンダー・ランド》《へ調のメロディー》《時の踊り》を、実際に参加者と演奏しながら、アレンジの手順、アイデア~プロの裏技まで惜しみなくご披露いただきました。続いては、会場参加とオンライン参加者に分れて、事前の課題《きよしこの夜》を自由に音出ししながら、先生方より添削やアドバイス(この時間は小原先生もアドバイス)をいただける、楽しいワークショップのひとときとなりました。その後、数名の方による作品発表。轟先生は模範アレンジ例を、解説付きで小原先生と連弾され、充実した第1部を締めくくりました。


- 1~3は公開レッスン形式、4~5は小原先生演奏
- サイズもテンポも自由自在《仔猫と子犬のワルツ》
(『アルハンブラの想い出/トルコ行進曲』より『ねこふんじゃったスペシャル』ショート版)
- 歌の背景を探ってみよう《旅立ちの日に》
(『赤とんぼ/旅立ちの日』より)
- 曲の背景を探ってみよう《ラルゴ/ショパン》
(『家路/あし笛の踊り 』より)
- 曲の背景を探ってみよう《鳥の歌》
(『鳥の歌/ノクターン 』より)
- 弾き歌いアレンジ《さとうきび畑/弾き歌い》
(ざわわの部分をみんなで歌いながら)
続いて、第2部は小原先生にバトンタッチ。冒頭で「演奏したらどうなるか、ということを大事にアレンジしましょう」というお話があり、演奏とアレンジについて1~3の曲は公開レッスン形式で、4~5の曲は小原先生ご自身による演奏と曲の背景についてお話いただきました。公開レッスンでは、小原先生のアドバイスと、2台ピアノによる豪華なセッションが実現!小原流"お姫様レッスン"(お姫様になった気分で気持ちよく弾いているうちに、いつのまにかワンランク上の演奏になる)により、グッと演奏が立体的になっていく様子に、会場もどよめきます。平和な世の中を願う4~5の曲は、アレンジ秘話なども交えながらの心に沁みる演奏に、「思わず涙しました」という声もしきり。聴衆はすっかり魅了されながら、こちらも一同大満足の第2部となりました。


続いて、本日の振り返りトークと、皆さまお待ちかねのミニコンサートの始まり!
Zoom参加者の方からのご質問に、先生方は身振り手振りで丁寧にご回答いただき、会場参加者も大きく頷いている様子が印象的でした。

- 《神の御子は今宵しも》~《もみの木》
- 《ホワイト・クリスマス》
- 《アヴェ・マリア》(カッチーニ)
- 《オー・ホーリー・ナイト》
- 《ジングル・ベル》
ミニコンサートでは、まずはクリスマスらしく、轟先生アレンジの讃美歌を連弾。続く《ホワイト・クリスマス》では、お二方のアレンジ聴き比べ。そして、小原先生のアレンジ《アヴェ・マリア》と、しっとりとした演奏が続き会場はうっとり~。その後のアンコールでは、《オー・ホーリー・ナイト》(連弾)をまず演奏。ラストの《ジングル・ベル》では、会場参加者は鈴やタンバリン、手拍子を入れながら、急きょ小原先生のピアノ(伴奏)でリレー連弾もできることになり、大盛り上がり!皆さんニコニコ顔で満足感を味わえた、充実したワークショップの締めくくりとなりました。



以上、あっという間のセミナーとなりましたが、皆さま方のご協力のもと、充実したアレンジワークショップを無事開催することができました。心より感謝申し上げます。小原先生、轟先生、ご準備から本番当日まで、本当にありがとうございました!尚、今年のアレンジワークショップは、秋~冬頃開催予定です(日程決まり次第お知らせいたします)。ぜひ次回のご参加もお待ちしております!

Rep:佐土原知子(TOKYOポピュラーステーション代表)
- 「連弾曲をアレンジすること」に特化した濃密なセミナーで、4時間がアッという間でした。受講生の皆様の演奏も素晴らしく、生演奏の良さを実感できる楽しくためになるワークショップでした。
- 初参加でしたが、本当に勉強になりました。轟先生の設計図を描くような緻密な手法と、小原先生の溢れ出す即興性、お二人の絶妙なコンビネーションが印象的です。今後の自身の活動や指導に生かしたい内容でした。
- 学びと情感が揺さぶられる素晴らしい時間でした!お二人の息がぴったりな連弾の魅力はもちろん、小原先生のソロ演奏には感動で涙がこぼれるほどでした。
- プロの視点からアレンジの悩み相談やコツを学べる、楽しくてためになる4時間でした。小原先生、轟先生、佐土原先生から直接学べたことは大きな収穫です。
- 会場のリレー連弾や打楽器での盛り上がりに、Zoom参加の私も一体感を感じることができました。学びだけでなく幸せな気持ちもいただける至福の時間でした。
- 轟先生と小原先生の、瞬時に良し悪しを見抜く圧倒的なお力に感銘を受けました。念願だった轟先生のセミナーに加え、小原先生の朗読を交えた「さとうきび畑」の演奏に涙し、非常に貴重な機会となりました。
