藤田 めぐみ先生/藤田 ほのか先生セミナー(浦安・2025/04/27~開催)
藤田 めぐみ先生(ピアノ)、藤田 ほのか先生(チェロ)を講師とする、「第8回フジタ・マスタークラス」を開催しました。今回は第5回~第7回を受講された皆さまに加え、6年振り4回目のかたが受講されました。
【日程・会場】
◆4月27日(日)、29日(火・祝)、5月3日(土・祝) 公開レッスンによるマスタークラス (浦安音楽ホール スタジオ A、B)
◆5月6日(火・振替休日) コンサート (ベルサール虎ノ門)
【今回の受講対象楽器】
ピアノ、チェロ、ヴァイオリン
【内容】
フジタ・ピアノトリオのメンバーである 藤田めぐみ先生 と 藤田ほのか先生 による公開レッスンの後、受講の皆さま並びに藤田めぐみ先生、藤田ほのか先生によるコンサートを実施。受講による変化を受講後もレビュー頂けるように初日のレッスンでの演奏とコンサートの演奏をDVDに録画し、受講の皆さまに提供予定です。受講対象楽器の演奏について、ソロでの受講(Aコース 1枠)、既存グループ(ピアノトリオ)での受講(Bコース 1枠)、フジタ・ピアノトリオのメンバー(藤田めぐみ先生)との共演での受講(Cコース 4枠)の3コース(6枠)でマスタークラスを実施しました。
受講6名、各日6コマ (各受講 75分/コマ x 3日)
受講曲/コース/受講対象楽器/講師/共演 :
ショーソン ピアノ三重奏曲 ト短調Op.3 第3楽章、第4楽章 (Bコース)
受講対象楽器 ヴァイオリン、チェロ、ピアノ
講師 藤田めぐみ、藤田ほのか
シューベルト ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.99 第1楽章、第2楽章 (Cコース 2枠)
受講対象楽器 ヴァイオリン、チェロ
講師 藤田ほのか 共演 藤田めぐみ(ピアノ)
エルガー チェロ協奏曲 ホ短調Op.85 第1楽章 (Cコース)
受講対象楽器 チェロ
講師 藤田ほのか 共演 藤田めぐみ(ピアノ)
ショパン バラード 第2番 へ長調 Op.38 (Aコース)
受講対象楽器 ピアノ
講師 藤田めぐみ
ベートーヴェン チェロソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2 第1楽章 (Cコース)
受講対象楽器 チェロ
講師 藤田ほのか 共演 藤田めぐみ(ピアノ)
第5回~第7回に続いて 藤田めぐみ先生は、音楽の「呼吸」と「鼓動」の演奏法他を各受講曲の楽譜に沿って具体的にレッスンを実施。これまでのレポートで記載しましたように、レッスンは次のような諸点他でした。
ピアノ演奏での呼吸(スラー、フレーズ) 息を吸う : 上に抜く 息を吐く : 下に押す
横の棒線をひとつの呼吸として演奏。
3拍子 抜く抜く押す(呼吸)、上上下(鼓動) 音の行きたい方向 上向きはcresc. 下向きは dim. 、ベースの音は小さく、
最初の音は必ず抜いて出す+長い音の後の短い音。ベースの音は小さくする。
音の質、音の方向がすごく大事。アクセント、スフォルツァンド、テヌート、スタカートの弾きかた 等々。
ヴァイオリンとチェロの演奏についても「呼吸」と「鼓動」に沿った演奏法をレッスンされました。
このレッスン内容は適用されるところが楽譜のいたるところにあります。受講の皆さまは4回目のご参加のかたばかりで、1年に1度のマスタークラスでの受講で、受講曲、楽章が毎回異なるのですが、上述のレッスン内容を適用できているところがこれまでの受講時に比べ格段に増えており、講師のアドバイスへの理解と演奏への反映も素早くなっていらっしゃるように感じました。
今回のレッスン1日目から3日目への変化、そしてレッスンの成果を披露するコンサートでは、それぞれ音楽性豊かな深みのある素晴らしい演奏を披露されました。 2016年5月の第1回フジタ・マスタークラスから掲げている目標 「楽譜の中に眠る音楽があなたの手で、ほとばしる感動の生命(いのち)へ!」へのアプローチが、2022年5月の第5回フジタ・マスタークラスから指導を始めた 音楽のBreathing(呼吸)+Heartbeat(鼓動)= Blood flow(血流)という大きな発見と演奏法上の様々な発見により、一段とステップアップしたことを感じることが出来ました。
Rep:フジタ・マスタークラス実行委員会 吉田 隆





