ピティナ・ピアノセミナー

友だち追加

アレンジワークショップ2024 当日のレポート

アレンジワークショップ2023
当日のレポート

2024年12月1日(日)開催

2014年から毎年秋~冬に開催している「アレンジワークショップ」も、第11回を迎えました。今回も、会場参加とZoom併用半日(13:00~17:00)セミナーとなり、全国からたくさんの方にご参加いただきました。講師には、ピアノ指導者・愛好者に絶大な人気を誇る小原孝先生、轟千尋先生をお迎えして、プロ秘伝のアレンジ技を大公開!超盛りだくさんの内容となりました。


ガイダンス アレンジお悩み相談室
★おしゃれで映えるアレンジはどう作る?

事前アンケートで、お悩みとして多く挙がったものをピックアップ。先生方からは「いいなと思ったものをまずは真似してみる」「客観的に作品を眺めることも大事」等々の解決策が提示され、一同「なるほど~」と頷くことしきりでした。詳細はこの後の講座内で、との予告に期待が膨らみます。

事前アンケートより抜粋

◎は特に多かったもの

アレンジ前のお悩み
  • アレンジ楽譜を作成するソフトを使いこなせない。
  • どんな曲が生徒に喜んでもらえるかわからない。
アレンジ中のお悩み
  • おしゃれにしたいのに、思うような和音がつけられない。◎
  • アレンジのレベルに合わせた、上手な音の足し引きがわからない。
  • コード進行がいつも同じパターンになってしまう。
アレンジ後のお悩み
  • 書いてみたものの、本当にこれでいいのかわからない。◎
  • 生徒のレベルに丁度よいアレンジにならない。
【第1部】轟千尋先生
★連弾を書くときの裏ワザ
内容
  • これさえ知っておけば⼤丈夫!連弾を書くときの3つの⼼がけ
  • 連弾を書くためには必須のワザ=スコアリーディングは、“手抜き”すれば怖くない!
  • 企業秘密を⼤公開!連弾アレンジ・デモンストレーション

第1部は轟先生のご登場!入念に準備された資料を画面に投影しながら、視覚的にもわかりやすく、“楽譜を3層(メロディー、ハーモニー、ベースライン)で読む”ということを中心にご紹介いただきました。また、轟先生の連弾楽譜より《池の雨》《愛の挨拶》(『開いて使えるピアノ連弾ピースシリーズ』)、《聖夜のよろこび》《ホワイト・クリスマス》(『みんなで連弾ハッピークリスマス』『ムジカノーヴァ2024年12月号連載連弾』)を、実際に参加者と演奏しながら、アレンジの手順、アイデア~プロの裏技まで惜しみなくご披露いただきました。

【第2部】小原孝先生
★連弾を効果的なアレンジで弾くときのコツ
内容
  • 易しい楽譜を使って楽しいアレンジにしよう!
  • 楽譜通りに弾かない方が素敵になる場合も?
  • ソロ楽譜を使って連弾しよう!

続いて、第2部は小原先生にバトンタッチ。開口一番、「楽譜を使いながら、楽譜どおり弾かない?手法」ということで、「楽譜どおり弾かないところを一か所でもよいので作ってみよう!」という提案がありました。初心者向けに書かれた小原先生の楽譜《茶摘み》《茶摘みサンバ》《赤とんぼ》(『ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でるやさしい連弾』)や、《バイエル8番》《バイエル61番》(『小原孝 ねこふんじゃった SPECIAL』)を参加者と連弾しながら、アレンジのポイントや少し変える手法を解説&実演。また、小原先生の代名詞ともいえる《ボレロ》のソロ楽譜を使って、轟先生と即興連弾!アレンジ秘話なども交えながらの熱い演奏に、聴衆はすっかり魅了されながら、こちらも一同大満足の第2部となりました。

第3部実践編(ワークショップ&ミニコンサート)
★これであなたもアレンジャー!?オーケストラをアレンジして弾こう!
  • オーケストラをアレンジする際のとっておきのコツ
    《あし笛の踊り》《ラプソディ―・イン・ブルー》など
  • これなら出来る!?アレンジした曲でアンサンブルしてみよう!

ここからはいよいよ実践編。「スコアからアレンジに使える⾳を読みとく」練習として、参加者は《あし笛の踊り》の冒頭3ページをマーキングしながら、⼩原先生の演奏でその確認をしました。続くガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》では、両先生によるフリートークの後、小原先生による解説と迫力の実演に聴き入り、曲の最後では参加者も手拍子で楽しくリズムアンサンブルいたしました。

★たかし&ちひろのXmasミニコンサート

皆さまお待ちかねのミニコンサートでは、まずはクリスマスらしく⼩原先生アレンジ 『雪』(連弾、会場一部参加)、 轟先生アレンジ『鐘のキャロル』『オー・ホーリーナイト』(連弾)と、しっとりとした演奏が続き会場はうっとり~。そして、アンコールの⼩原先生アレンジ《ボレロ》では、最初は轟先生と即興連弾。後半は小原先生のソロ演奏に合わせて、轟先生や参加者はカホンや手拍子を入れながらの大盛り上がり!深い感動と満足感を味わえた、充実したワークショップの締めくくりとなりました。

以上、あっという間のセミナーとなりましたが、皆さま方のご協力のもと、充実したアレンジワークショップを無事開催することができました。心より感謝申し上げます。小原先生、轟先生、ご準備から本番当日まで、本当にありがとうございました!尚、今年のアレンジワークショップは、引き続き小原先生・轟先生にご登壇いただき、12/21(日)に開催予定です。ぜひ次回のご参加もお待ちしております!

Rep:佐土原知子(TOKYOポピュラーステーション代表)

【参加者アンケートより】
  • 轟先生は凡人にも分かるように、順序だてて説明してくださり、ともわかりやすかったです。小原先生は、天才!という感じで、ただただ演奏に感動しました。アレンジと演奏力が半々というのに納得しました。
  • セミナーが、ひとつの大きなショーのようで、小原先生のピアニストとしての素晴らしい腕前、音楽の素晴らしさを演奏から伝えていただき、Zoomでしたが、立ち上がって魅入ってしまいました!!参加費以上の充実感のあるクリスマスのセミナー、素晴らしいクリスマスプレゼントを頂いたようで、ありがとうございました。
  • 手の内を公開!的なセミナーは本当にここが一番かと思っています。そして愛とリスペクトに溢れています。また来年も会場参加したいと思います。
  • 初めて受講しましたが、とても興味深い内容であっという間の4時間でした。すぐ取り入れられるものばかりで早速やってみたいと思います。このような参加型のワークショップだと、楽しみながら弾いたり聴いたり出来て良いと思いました。
  • 轟先生のオーケストラ譜からのアレンジの仕方、小原先生の簡単な楽譜に対しての表現の仕方を学びました。最後のミニコンサートは圧巻でした!又是非聴きたいです。ありがとうございました。
  • 本当に盛りだくさんのワークショップをありがとうございました。先生方の作られた曲をもっともっと聴いていたかったです。またこのようなアレンジワークショップを開催していただきたいと思います。
【広告】