大嶺 未来先生セミナー(横浜・2024/04/18開催)
2024年4月18日(木)にカワイ横浜ミュージックサロン「プラージュ」にて大嶺 未来先生にお越しいただき、「2024横浜バスティン研究会シリーズセミナー 全4回 大嶺未来先生、泉 ゆりの先生、菊地裕介先生、本多昌子先生による指導法セミナー 第1回 楽譜から読み取るアーティキュレーションとタッチ~課題曲Ⅽ~E 級を取り上げながら~」を開催いたしました。
今回は大嶺先生もおっしゃっておられましたが、課題曲説明会ではなく、沢山の曲を取り上げていただいて、アーティキュレーションとタッチに焦点を当ててお話しいただきました。
① アーティキュレーション
これはただの記号か、表現なのか、作曲家は記号を書くうえで何を求めているか、しっ
かりと読み取る必要がある。
② アクセント、スタッカートなど時代背景とその時代の楽器で弾いた時のイメージを作り
どんな音にしたいかイメージを持つ。
弦楽器と合わせた時、音色の違いをイメージできるように、その曲の感情を知る為にも
人生経験が必要なので子供達は特に絵画や音楽の鑑賞の体験は大事。
③ イメージを実現するためのタッチと耳を育てる。
指の角度で音色は変えられる(硬くなったり、柔らかくなったりする)
④ 記譜法から見るアーティキュレーション
フレーズの入り口か、山かでアクセントの入れ方も違う。
打鍵のスピードによってアクセントやマルカートの表現も変わってくる
⑤ スタッカート、テヌート、レガート、終止形、色々な弾き方の効果と注意
楽譜によってアーティキュレーションがそれぞれ違うので指導者がどういう響きがよいか
を判断して弾かせることが大事。
取り上げていただいた曲
・フンメル スケルツォ
・シュモール ポロネーズ
・平吉毅州 真夜中の火祭り
・メンデルスゾーン 無言歌集1番
・リスト 小人の踊り
2時間に渡り演奏とお話の講座で大嶺先生の演奏には皆前のめりに引き込まれて聴かせて
いただきました。
楽譜の隅々まで綿密に目を通して曲に取り組む姿勢の大切さをご指導いただきました。
大嶺先生、ありがとうございました。
Rep:横浜バスティン研究会 須山直子