2024年3月4日（月）にベッテルハイムホールにて小倉　郁子先生をお招きし、「2024年度　コンペ課題曲企画　課題曲セミナー」を開催いたしました。

前半は『コンペ課題曲セミナー』を行い、後半には『コンクール活用法』についてお話しいただきました。

　『コンペ課題曲セミナー』ではＡ２級〜Ｂ級の課題曲39曲の演奏と解説をしていただきました。
小倉先生の手元をスクリーンに投影し、どの座席からも先生の奏法や手の動きがはっきり見ることが出来、解説がより分かりやすくとても効果的で受講された指導者の皆様から大変好評でした。
“小さなお子様あるある”のタッチなど指先や手首の動きに関係する問題点をご指摘され、それに対応するための指導法や練習方法、生徒さんの発達段階や得意不得意から考える選曲の仕方など、私たち指導者が抱えるお悩みや課題にも触れながらレクチャーしてくださいました。
核心を突いて快活にお話しされる小倉先生の魅力に会場の皆様「うんうん！」と頷きながら引き込まれるように聞いていらっしゃいました。

　『コンクール活用法』では小倉先生の長年のご指導のご経験に基づいて、“生徒も指導者も成長するために”どのようにコンクールを活用するか、なぜコンクールが必要なのかをお話しいただきました。
自立した練習ができるようになるための基盤を小学生のうちに作っておくことが大事とお話しされ、そのための導き方について小倉先生が実践なさっていることを教えていただきました。
中でも大変興味深かったのは、ピアノ学習における大切な要素の数々が学校の教科に共通しているとお考えになり、それらを紐づけてご指導していらっしゃることでした！
そのような小倉先生の理念に基づいてご指導を受ける生徒さんたちは、日々の練習を積み重ねていったその先に強い精神力を身につけることなどの１つのツールとしてコンクールを活用されており、また、競争ではなくピアノを楽しむこと、音楽を通して人生を豊かにすることを大切にされながら取り組んでいらっしゃる印象でした。

　前日のステップから二日間、沢山の貴重なお話しをお聞きすることができ大変充実した時間を過ごさせていただきましたこと、心より感謝申し上げます。
また沖縄でいらしていただけますことを楽しみにお待ちしております。
小倉先生、ありがとうございました！

Rep：ピティナ沖縄支部 平良菜摘