厚地 和之先生セミナー(沖縄・2024/01/28開催)
2024年1月28日(日)沖縄県立博物館・美術館講座室におきまして、
『コンクール活用法 ~コンクールに参加するとどうなるの?~ 』と題しましたピティナ指導法講座・説明会を開催いたしました。講師には指導・審査経験豊富な厚地 和之先生先生をお招き致しました。
講座室には満席になるほどの沢山の指導者や保護者様たちがお集まり下さいました。
まずは、コンクールの特徴として、ピティナ・ピアノコンペティション、バッハコンクール、ブルグミュラーコンクールの特徴、曲の難易度、通過率についても細かく説明され、コンクールに参加する意義、活用法をお話いただきました。ピティナコンペティションのソロには易しく取り組みやすい曲も含まれていて、また連弾の課題曲とブルグミュラーコンクールの課題曲の資料を照らし合わせ、どのレベルの曲が弾ける生徒さんをどのようなコンクール参加へ導いた方が良いか、など丁寧にご説明いただきました。
・易しい曲で完成度を上げる
・連弾の活用
・コンペやステップを見学させる
・先生方もコンクールのラインを知っておく
・コンクールは親御さんを上手くのせる
沢山のわかりやすい説明の中でも、親御さんへの言葉かけ、お誘いとして、コンクールで舞台度胸や曲を仕上げるまでの計画性の組み立て方、学習にも結び付く事をお話されると良い、などとてもわかりやすく素敵な言葉を沢山お話いただきました。コンクールを受けさせる事で、注意する弊害や気を付ける事のご説明も、厚地 先生ご自身の経験をお話して下さり、先生が心を切らさない(待つことや見守ること)、という事を心がけていれば大丈夫、というようなご経験談を伺う事もでき、ユーモラスのある裏技のお話などもあり、会場は笑いがおこり和やかな雰囲気で講座が進められました。
ピティナ・コンペティションまでの計画性としましては、厚地先生のステーション(栃木県)の例をとってお話いただき、合同ミュージックフェスティバルやアドバイスホールレッスンを支部の経験豊富な指導者の先生達と関わって行ったら良いことなどをご推薦、ご提案いただきました。
そして、コンクールに生徒さんを参加させる事で、指導者も学び研鑽を積み、ピティナ正会員を目指しましょう!という資料に基づきピティナの指導者賞のシステム、指導者ライセンスへの薦めもお話がありました。
最後は質疑応答の時間も設けられ、事前にお寄せいただいた質問やその日の質問にも全てわかりやすくお答えいただく事ができました。
コンクール=競争 というイメージを「通過」をさせる事が目的ではなく、あくまでもコンクールは日々のレッスンの延長上にあり、「目標」の一つである事。どのように活用したら、日々のレッスンのレベルアップ、生徒のレベルアップに繋がるか、という事を深くお話を聞く事ができ、会場の皆様は納得のいく講座で満足のお声を多く伺う事ができました。
今後の沖縄県のピアノ指導、生徒達のレベルアップに繋げ、ピアノ愛好家が増えていくように努めたいと思います。厚地和之 先生、貴重な指導法講座・説明会、ありがとうございました。
Rep:ピティナ沖縄支部 新垣 尚子