本多 昌子先生セミナー(横浜・2023/10/19開催)
本多昌子先生、山中直子先生による室内楽のはじめの一歩
10月19日㈭にカワイ横浜プラージュにて昨年に引き続き、本多昌子先生と山中直子先生にお越しいただき、「2023横浜バスティン研究会シリーズセミナー 全4回 大嶺美来氏、泉 ゆりの先生、日比谷友妃子先生、本多昌子先生による指導法セミナー 第4回 室内楽でピアノを「聴く耳」を育てよう Part.2」を開催いたしました。
室内楽の歴史、取り組む姿勢をじっくりうかがいました。
室内楽のステージを数多く経験されていらっしゃるお二人が語られる内容は机上の空論ではなく一つ一つが説得力を持って
心に響きました。お話の合間に入れて下さったお二人の先生による模範演奏、そして最後の素晴らしい演奏にも聴き入ってしまいました。
◎室内楽でもソリステイックな曲を自分自身で磨いておかないと室内楽の時に楽しみたくなる余裕が持てない。
・音色づくりや耳を育て、集中力を鍛えておく。
・打楽器的な要素のピアノをいかにして弦楽器、管楽器と寄り添っていけるかが大切。
・ピアノと弦楽器の音の広がりを作る工夫について立ち上がりから広がるイメージを作る
・ペダル任せの音楽ではなくて指と心で響かせることを心掛けペダルは耳で踏む。
・ペダルの乱用は室内楽のバランスを崩しがちになる。
◎他楽器から学ぶこと、
・共同作業の楽しさ、伴奏者にならず共演者になる
・独りよがりではなく仲間に感謝し、尊重する
・聴く耳と見る目を養う
◎室内楽の歴史からの学び
バロック、古典派、ロマン派に至るそれぞれのピアノの発達による作品の特徴のお話も興味深く聞かせて頂きました。
他楽器とピアノを比較して楽器としての音色の呼吸や表情、スタッカート、スラーなどの奏法をメロディー楽器から学ぶ。
セミナー全般に渡り、一緒に良い音楽づくりをする謙虚な気持ち、相手が演奏しやすいような心配り、呼吸を合わせることや
ほかの楽器の呼吸や仕組みを知ることによってアンサンブルがより勉強しやすくなるというアンサンブルの極意をお話頂きました。
最後には息の合ったお二人の先生によるバッハ、ベートーヴェン、クライスラー、シューマン等の名曲を演奏して頂き
贅沢な時間を堪能させて頂きました。
本多先生、山中先生ありがとうございました。
Rep: 横浜バスティン研究会 須山直子