ピティナ・ピアノセミナー

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菅原 望先生セミナー(深谷・2023/09/04開催)

豊かな表現力を身につけるために 菅原望先生から学ぶロマン派音楽の指導法 〜ブルグミュラーからショパンへ〜
講師:菅原 望

2023年9月4日(月)に和幸楽器熊谷店ホールにて菅原 望先生をお招きし、「豊かな表現力を身につけるために 菅原望先生から学ぶロマン派音楽の指導法 〜ブルグミュラーからショパンへ〜」を開催いたしました。

和幸楽器熊谷店のご配慮で、アーカイブ配信のみの受講もあり、多くの皆様に受講して頂く事が可能になりました。

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【曲目】ブルグミュラー25 の練習曲より 『アラベスク ・ バラード ・ 貴婦人の乗馬』
新しい曲を始めるときは、まず音読みをはじめる前に指示を見る癖をつけることの大切さを教えて頂きました。何調で構成されているか•速度記号や拍子•強弱などをよく把握する・・・・後回しになりがちな事ですが、今後のレッスンに活かしていければと思いました。
アラベスクの最初の左手和音のつかみ方や、手の受け止める場所、和音と和音の間
の緊張感など大変わかりやすく説明して下さいました。
菅原先生は強弱のとらえ方を弦楽器やオーケストラで表現したり、植物が芽吹いて成長するようにというような表現で教えてくださいます。曲の背景や風景がとてもイメージしやすく聞き入ってしまいました。私たち指導者は表現のバリエーションがとても必要だなと感じました。
また、演奏する際の自分の耳の位置についてなど、大変興味深く勉強させていただきました。

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【曲目】ブルグミュラー18 の練習曲より 『大雷雨 ・ ゴンドラの船頭歌』
大雷雨は、雷がゴロゴロしていて後ろの背景に大きな雲や地鳴りというように大きな背景が見えてほしいというお話や、フレーズ感はあれどクレッシェンドせず自分の前に1本の道があってそこを歩いていくイメージで演奏するなど、先生の言葉に想像やイメージをふくらませて楽しく勉強させていただきました。
また、ピアノと表記されていても、メロディは歌を奏でるように勇気を出して大きな音で演奏してみることの大切さもわかりました。

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【曲目】ショパン ワルツ集より 『ワルツ Op.64-1 小犬 ・ ワルツ Op.64-2 』
Des dur は D dur と違って、明るすぎないように自分を抱きしめるような演奏をするというお話とても勉強になりました。元気な小犬のワルツを弾いてしまいがちですが、Des dur としての優しさ優雅さがあってほしい、小犬が走り回っているのを見て愛らしく•愛おしく思う気持ちを表現するのが Des dur のキャラクターではないかというお話を聞いて、その通りだなと思いました。

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【曲目】ショパン ノクターン集より 『ノクターン Op.9-2』
この曲はセレナーデのようなもの(女性に対して愛を歌う)で、1 階から 2 階の女性に愛を伝えるように演奏する曲と教えていただきました。左手は心地よいギターの音色のように・・・・とおっしゃりながら演奏する菅原先生のピアノの音色がなんともステキで聞き惚れてしまいました。
ショパン自身は同じ場所を同じように弾かなかったという弟子の言葉が残っているようにいろいろな演奏の選択肢もあるというお話ををしてくださいました。
何よりも大切なのは和声を感じる演奏をすることなど語り尽くせないほど沢山のお話と演奏を聴かせていただきました。

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【セミナーを終えて】
菅原先生の温かいお人柄や音に対する思いがとても感じられ、引き込まれるようにお話しを伺い、あっと言う間の2時間でした。場面の移り変りなど、わかりやすく端的な表現を用いて説明して下さり、本当にありがとうございました。今後のご活躍お祈りしております。また、セミナーに参加してくださいました沢山の皆様ありがとうございました。

Rep:ピティナ深谷ゆりステーション  笠越美幸

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