ピティナ・ピアノセミナー

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ピティナ会員研修交流会「アンサンブルパーク」

※終了しました

アンサンブルパーク
2022年224日(木)
10:00~13:00
(オンライン/Zoomミーティング方式)

全国のピアノ教室におけるアンサンブル指導の実例がオンライン上に集まる一日です。5人のパネラーによるプレゼンとパネルディスカッション。

<受講料>ピティナ会員3,000円 一般4,500円(税込み)
終了しました
発表A「室内楽イベントを開催するには/江本純子」
発表B「子供コンチェルトの格安実現と効果や反響/吉澤実佐子」
発表C「二重奏から始まるアンサンブル~ピアニストのためのセミナーを企画すること~/岡陽子」
(休憩後)ピティナに投稿されたアンサンブル動画の紹介
発表D「バンドアンサンブルで発表会を楽しく!/森華燿子」
発表E「ピアノ学習者に室内楽体験を!/谷口賢記」
パネルディスカッション(モデレータ:アンサンブル・国際交流委員会 委員長 江口文子)

1.プレゼンテーション
■ 発表A
ピアノ教室が室内楽イベントを開催するには~室内楽で育む音楽性と人間力/江本純子
江本純子

なぜピアノ演奏にアンサンブルが必要なのでしょうか。
ピアノはソロが多い楽器。
アンサンブルが出来なければソロも出来ません。
室内楽では、音楽性ばかりでなく、様々な音色から表情豊かな音楽表現、コミニュケーションで人間力をも鍛えます。

私の発表では、「ピアノ教室で行う室内楽の実践例」をご紹介します。共に創り上げるという意味で「共創」がテーマです。
2022年1月、私のピアノ教室で行う室内楽体験。共演は、大杉那々子先生(ヴァイオリン)と宮尾悠先生(チェロ)。映像により実際の様子をお伝えしながら、準備、モチベーションの工夫、生徒の変化を取り上げます。

江本純子(えもとじゅんこ):国立音楽大学卒業。東京音楽大学大学院修了。洗足学園音楽大学講師。ピティナでは正会員、アンサンブル・国際交流委員。
■ 発表B
子供コンチェルトの格安実現と効果や反響/吉澤実佐子
吉澤実佐子

音楽を継続するモチベーションには基礎力育成と楽しみの両方が 必要と考えます。私自身の音楽人生の中で、何が一番幸せな瞬 間だったかと思うと、コンチェルトを演奏できた事だったので、既存 のコンチェルト曲のレベルに達しない子供達に早くから好きな曲で オーケストラと合わせる経験をさせてあげたい、これが格安でコン チェルト発表会を企画する動機でした。留学時代の知り合いに依 頼し現役オケメンバーに協力いただき、子供達の弾きたい曲を作 曲家に格安で編曲依頼、指揮者や弦楽器奏者にアンサンブル指 導を数回していただいて、5分で5万円以内のコンチェルトを実現。ソロ出演の子と混ぜて行ったた め会場経費も安く、親の目線で金銭面では出来るだけ気楽に学びは大きくと心掛けた結果、門下生全体での幸福感と達成感の反響が大きく、今年も企画中です。ピアノ教室で運営可能な一例として、発表いたします。

吉澤実佐子(よしざわみさこ): 武蔵野音楽大学ピアノ科卒業、ウィーン2年留学、パリ・エコールノルマル音楽院高等教育課程修了、伊丹市にてヌーベル・ベルデュールピアノ教室主宰、伊東京子、故マックス・エッガー、ダグ・アシャツ、故ジェルメーヌ・ムニエ氏に師事。室内楽をシャンタル・ドビュッシー氏に師事。第一回国際芸術連盟オーディション合格、同連盟コンサートに数多く出演、関西フィルハーモニー管弦楽団、マルティニー弦楽四重奏団と共演、これまで海外ピアニスト招聘、レッスン通訳、日本クラシック音楽コンクール審査員、山響楽器店、オリエント楽器店主催による指導法講座なども行う。ピティナ正会員。
■ 発表C
二重奏から始まるアンサンブル~ピアニストのためのセミナーを企画すること~/岡陽子
岡 陽子

一人芝居とも言えるピアノソロとは違い、自分が奏していない音とともに、複数の頭脳で演じる作品を、ピアニストはどのように読み、何を聴き、ピアニスト足るのか。音楽の中にピアニストである自分の居場所を見つけ、本領発揮を願うアンサンブルの世界は、日常生活の歩みにも通じ、結局のところ、ピアニストにとっては自身のピアノ磨きであると考えています。

共演者との縁がなければ、始める機会も難しいコラボラティブの分野ですが、私は、以前より親交のあるヴァイオリニスト 近藤浩子氏(岡山フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)に快諾を頂いて、ヴァイオリンパートの演奏兼講師として協力を仰ぎながら、"ピアニストのための" 室内楽セミナーを始めることができました。ヴァイオリンとピアノのための二重奏に焦点を当て、教室のスペースを活用して、コロナ禍の2020年より運営した様子とこれからの展望をお伝えします。

岡 陽子(おか ようこ):東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学ピアノ科卒業。桐朋学園大学院大学演奏研究科修士課程修了。米・イーストマン音楽学校より3年間のInternational Scholarship を得て、同校室内楽・ピアノ伴奏科修士課程を日本人初で修了。英・The Birmingham Accompanist of the Award 2005 ファイナリスト。在学中より、コラボラティブ・ピアニストとしてコンクール他、各種演奏会に出演。仏・クールシュベール夏季講習会、米・ペンシルヴァニア州 The Quartet Programで専属伴奏者を勤めるなど、国内外でピアノ / 室内楽の研鑽を積む。2013年より倉敷・工房にて「お話コンサート」「園児のためのコンサート」の室内楽シリーズを企画・出演し、現在第7回まで好評を得ている。ピティナ指導会員。
■ 発表D
バンドアンサンブルで発表会を楽しく!/森華燿子
森華燿子

私の教室の発表会では緊張してソロを弾いた後、ドラムやベースと一緒にアンサンブルをします。子供たちの好きなアニメの曲やYoasobiの曲など、ドラムとベースが入ると楽しい演奏になります。

発表会でバンドアンサンブルするために、以下の項目が必要になります。

アンサンブルの曲の選び方 導入期はテキストから曲を選んでみる/ディズニー、ジブリの曲は定番/ポピュラーの曲はなるべく簡単な楽譜を選ぶ
楽譜の準備 ピアノ譜にはコードをつける/ドラム、ベースの人たちには原曲を聞いてもらう
当日の機材 ピアノにはマイクを入れてバンドとの音量バランスをとる/ピアノの音をベースやドラムに聞こえるように、モニタースピーカーを設置する

これらの具体的な手順や様子をご説明しながら、リハーサルまでのレッスンの仕方、さらに応用編として、キーボードとピアノを使ってのアンサンブルのご紹介をいたします。また、いきなりステージでバンドアンサンブルとなるとハードルが高い場合は、公共の施設の練習室での体験会がおすすめです。

森 華燿子(もり かよこ): バークリー音楽院に留学して、レイサンティシにジャズ、アンサンブルを学ぶ。ニューイングランド音楽院のステファンドルゥーリー助教授にクラシック、現代音楽を学ぶ。帰国後、ピティナピアノコンペティション シニア部門にて全国2位。ローランド音楽教室講師、リトルウィングミュージックスクール主催。子供から大人までピアノを教えつつ、小学校やライブハウスでジャズフォーキッズなど子供向けのライブや大人向けピアノカフェライブを行う。ピティナ指導会員。
■ 発表E
ピアノ学習者に室内楽体験を!~ステップを活用した学習体験の提案~/谷口賢記
谷口賢記

私はチェロ奏者としての演奏活動の傍ら、ピアノ学習者に室内楽を紹介する活動を各地で永く続けており、継続して活動を続けている地区からは、「生徒とコミュニケーションが取りやすくなった。」「通常のレッスンの効率が著しく上がった。」という声が多く届いております。これは、弦楽器の共演者が対等な立場でアンサンブルに入り、共に音楽を造りあげていく過程に、ピアノの演奏力向上にもつながる要素がたくさん含まれているからに他なりません。そして、室内楽導入への敷居はとても低いです。ピティナ・ピアノステップというシステムを利用して、室内楽に取り組む環境を作ることができますので、事例を含めてその方法をご説明いたします。また、実際にどのような教材を利用しているかも簡単に紹介いたします。

谷口賢記(たにぐちまさのり);京都大学理学部卒、同大学院理学研究科修了、ボストン音楽院修士課程修了、同ディプロマ取得、スタイナート主宰、ラインハイト室内楽アカデミー講師、ピティナでは正会員、メディア委員。
2. パネルディスカッション
音楽で学ぶアンサンブルを社会の力に 

出演者全員で、アンサンブルから広がるピアノ教育の可能性、社会にどのようなインパクトを与えうるか等についてディスカッションします。皆様からのご発言もお待ちしております。
モデレータ:江口文子(アンサンブル・国際交流委員会委員長)


企画・運営 /アンサンブル・国際交流委員会
江口文子(委員長)
秋山徹也
江本純子
寺田ひろみ
和田仁
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