今野 万実先生セミナー(岡山オンラインセミナー・2021/01/22開催)
2021年1月22日(金)にZoomオンラインにて今野 万実先生をお招きし、「こだわりの音シリーズアイデア満載!ブルグミュラー25の練習曲指導法講座Vol.5」をおかやまマスカットステーション主催で開催いたしました。
20名の方にご参加頂き、遠くは滋賀県からの参加もありました。5回目ともなると、岡山の馴染みの顔ぶれも多く、今野先生もちょっぴりプライベートのお話しも織り交ぜながら、和やかにセミナーを進めてくださいました。
シリーズ最終回となる今回は「第20番 タランテラ」から始まりました。「タランテラ」では、8分の6の舞曲感が出るか、また、子どものテクニックにあわせたテンポでゆっくりでも曲のテイストを入れて演奏する事が大切との事でした。「第21番 天使のハーモニー」は、教会の中で弾いていると想像し、ハープの音型をつなぎ目を無くし、カタカタいわない音で弾く事が大切との事でした。「第22番 舟唄」では、ヴェニスの川は両岸に石造りの高い建物があって声が反響するような所で、「舟唄」は小舟を漕ぐ船頭の歌とお話しされました。縦の音を聴きながら横流れを感じて、との事でした。「第23番 帰り道」はイントロでは左手の空間のクレシェンドや、右手の重音の上の音は木の棒の様にカチッとさせて弾く事などをお話しされました。「第24番 つばめ」はコンクールなどではあまり選曲されにくい曲ですが、「つばめ」が〈わし〉や〈カラス〉の様な演奏にならない様に、との事でした。「第25番 貴婦人の乗馬」は複合3部形式で、様々なテクニックを駆使して多彩な音色で演奏出来る様に、各場面での練習方法などを詳しく説明してくださいました。
今回のセミナーも、とても内容の濃いあっという間の2時間でしたが、どの曲でも「曲のテイストに合った演奏をする事が大切」という言葉が印象に残りました。これで今野先生の「ブルグミュラー25の練習曲指導法講座」シリーズも終わるのかと、とても名残惜しい気持ちになりましたが、とても指導法に引き出しの多い今野先生に、またセミナーを企画してお願い出来ればと思います。2019年3月にシリーズ1回目を開催した時には、途中でオンラインになるなど思いもしませんでしたが、毎回先生のユーモア溢れる話術と分かり易い解説や練習方法などが楽しみでした。ありがとうございました。
Rep:ピティナおかやまマスカットステーション 井上美千代