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徹底研究2021 第1回開催レポート

徹底研究シリーズ2021 小林仁 J.S.バッハ インヴェンション講座

「小林仁J.S.バッハ:インヴェンション講座シリーズ」第1回開催! 充実の内容をオンラインで137名もの方が聴講。さっそく委員の松浦先生が概論部分を速報レポートにまとめてくださいました。

第1回 開催レポート

長きにわたって日本の音楽界を牽引してこられた小林仁先生によるJ.S.バッハインヴェンション講座、全4回シリーズの第1回が1月13日(水)に開催されました。

まず導入では、この講座を通してインヴェンションを掘り下げ考えることの意義と目的について、ご自身の経験やバッハの音楽との関りを織り交ぜながらお話いただきました。続いて、各曲の考察に入る前に理解が必要な、インヴェンション全体の形式的な観点からの分類と、それぞれのタイプについての説明があり、休憩をはさんだ後半は、ピアニストの模範演奏を交えて第1~3番の個々楽曲についての分析を主とした考察が行われ、充実した講座が展開されました。

音楽学者H.クレッチマーをして「ドイツ音楽のすべてがここに集約されている」と言わしめた芸術作品インヴェンション。わずか30ページの譜面には後のソナタ形式への明らかな萌芽も現れています。一方では技術面でのハードルが低いことから初歩の段階から教材としても浸透し、その扱われ方は個々のステージに応じて変わり、様々な問題点も生まれてきます。
この講座では、インヴェンションについて「教材として」「芸術作品として」さらに「作曲学的な対象として」という3つの観点から知識と関心を高めることを通して、現代におけるインヴェンションの位置を探り、その音楽の本質に迫ります。
なお、第1回の講座の模様はe-ラーニングでも配信されますが、ここでしか聞けない「独り言のような呟き」も魅力です。こちらのご視聴も含めて、第2回目以降も皆様のご参加をお待ちしております。

レポート◎松浦健(演奏研究委員)

eラーニングで「第1講座」全編公開

「第1講座」全編を早速公開しました。
ぜひeラーニングに加入して「追っかけ視聴」しましょう。


当日の質疑応答にも参加できる第2回以降のオンライン聴講券は好評発売中。

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