2020年3月16日（月）にスガナミ楽器（株）経堂店 グランドピアノサロンにて野本　由紀夫先生をお招きし、「リスト博士 野本由紀夫 サロンセミナー『ソナタ』『メフィスト・ワルツ』」を開催いたしました。

経堂ショールームグランドピアノサロンでは、放射線状に配置された音響拡散パネルや拡散壁、吸音パネルといった素材を使用し、ピアノの音がとてもクリアで立体的に聞こえるお部屋となっております。この環境のなかでヤマハS6Xを使用し、リストの音楽を全3回にわたり野本由紀夫先生にお話いただくシリーズ、第2回めの今回は「ソナタ」・「メフィスト・ワルツ」をテーマにお話いただきました。

リストの生涯をたどりながら、リストの作曲法について学びました。自筆譜を見てみると彼は音符を先に書くタイプ、調号が書かれていない、音符の棒の向きによってSop、Alt、Ten、Bの四声体で書かれているのが特徴的です。また、よく出てくる“８”の表記の捉え方は?メフィスト・ワルツの最初の小節の“１”とはなにか？リストのクセを熟知している野本先生の知識量に受講者のみなさんはうなづきながら聴講されていました。

「知らないことは教えられない、感じてないことは伝わらない」
知識をたくさん吸収して感性で演奏してくださいと今回のセミナーは締めくくられました。

次回は4月6日(月)に第３回「ペトラルカのソネット」・「ダンテを読んで」・「愛の夢」が行われます。奥深いリストの世界をお楽しみください。野本先生、どうもありがとうございました。