2020年2月3日（月）にスガナミ楽器（株）経堂店 グランドピアノサロンにて青柳　いづみこ先生、村松　稔之先生をお招きし、「青柳いづみこ×村松稔之（カウンターテナー）　素敵な何かが見つかるサロンセミナー　第５回」を開催いたしました。

経堂ショールームグランドピアノサロンでは、放射線状に配置された音響拡散パネルや拡散壁、吸音パネルといった素材を使用し、ピアノの音がとてもクリアで立体的に聞こえるお部屋となっております。青柳先生のシリーズは昨年に引き続きの人気セミナーです。今回のテーマは「音楽で生きていく」。全4回シリーズの第1回はカウンターテナーの村松稔之さんをゲストにお迎えし、お話と演奏をお楽しみいただきました。

カウンターテナーは、テノールやバリトンの声域を持つ歌手が裏声を使い高音域を歌うのが一般的ですが、村松さんは児童合唱団で歌っている間に変声期をのがし、そのまま声が定着した天然のカウンターテナーなのだそうです。そんな異色な経歴をお持ちの村松さんの幼少期は何にでも興味をもつ、好奇心旺盛なお子さんだったそう。メリーポピンズの真似をし、ジャングルジムから飛び降りて複雑骨折！そんな村松少年が合唱団に入り、ご両親が感動したのはちゃんと座って演奏を聴いているということだったそうです。
音楽学校受験の際は、変声期という壁が立ちふさがり、苦労されたようです。
青柳先生との出会いは東日本大震災の年に行なわれたオーディション。お二人ともこの年に出会った縁を感じているとのこと。

カウンターテナーは世界的に最も古い声種でその歴史とともに演奏を交えてお話いただきました。美しい歌声に心が洗われる時間を過ごすことができました。
また、アンコールに日本歌曲“あかとんぼ”を披露くださり、涙する方もいらっしゃいました。

次回は3月2日(月)、第2回のゲストは三弦の本條秀慈郎さんをお迎えします。次回はどんなお話が聴けるのでしょうか。お楽しみください。青柳先生、村松さん、どうもありがとうございました。