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藤田めぐみ先生セミナー(表参道・2020/01/16開催)

藤田めぐみのショパン24のエチュード全曲演奏会と「誰でもショパン エチュード」マスタークラス @ TOKYO Vol. 2
講師:藤田 めぐみ

一昨年末の東京、昨年の大阪、仙台に続き、1月16日(木)に東京 カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」にて ショパン 24のエチュード全曲演奏会とマスタークラスを開催した。

18:00 ~19:20 第1部 ショパン24のエチュード全曲演奏会 (インターヴァル無し)
19:40 ~21:30 第2部 公開レッスンと質疑応答

第1部の全曲演奏会は、2017年9月の東京でのリサイタルから直近の昨年10月のロンドンでの公演に続き今回で6回目となる。 藤田 めぐみは自身が発見した奏法をショパンの24のエチュードのインターヴァル無しでの全曲演奏に託して演奏することにより、この作品10と作品25について かねてより語られて来た練習曲としての実用性と深い音楽の融合の世界を具体的に示し、ロンドンでの演奏はイギリスのMusical Opinion誌の最新号(2020年1月~3月号)で高く評価された。

https://drive.google.com/open?id=1wZf7GfRR3rxpdjbF1Rn0mauOE15zYU8G

楽譜に込められたデザインについてのこの奏法に沿った演奏上の発見は、ショパン24のエチュードのCDをレコーディングした2016年11月からの約3年の間も 引き続いて 続いている現在進行形と言えるものであるが、当夜の演奏会でもその積み重ねが遺憾無く発揮され聴衆を魅了した。

http://kawai-kmf.com/concert-info/2020/01.16/report/
(カワイ音楽振興会ホームページ 開催レポートより)

第2部では、60分間の公開レッスン(作品10-1)、10分間のワンポイントレッスン(作品10-5)、質疑応答が行われた。
力の入れ方、抜き方、体の使い方、音の方向やタッチ、ハーモニーの感じ方などを具体的に示し、受講のかたがたがそれらを実践される場合と そうでない場合の生み出される音色の違いについて実感頂くと共に、これまで難しいと感じられていた部分についても演奏法があることをご理解頂けたご様子であった。

<ご出席されたかたがたからのご感想> (抜粋)
〇ショパン本来の 柔らかい音、音色、雰囲気、そのようなものを大切にしないといけないし、それをエチュードにも適応できるということが、とてもよく理解できました。
〇エチュードOp.10-1は、弾けばいつでもミス連発で「手が小さいあなたには向いていない」と先生に言われてしまった曲ですが、指使いや手の使い方次第でいくらでも改善できるのでは?と思いました。指使いを工夫しながら再挑戦します。
〇私も手が小さいのですがエチュードがんばって練習したくなりました。
〇エチュードは大きな音でバリバリ弾くもの、という印象がありましたが、柔らかな音でとても音楽的に弾かれているのが非常に印象的でした。

◆今後のマスタークラスの予定
5月3日(日)~5日(火・祝):第5回フジタ・マスタークラス (カワイ表参道 3Fスタジオ)
5月6日(水・祝):第5回フジタ・マスタークラスFestival(カワイ表参道「パウゼ」)
ブラームス ピアノトリオ 第2番 第3楽章、第4楽章、シューマン 幻想曲 ハ長調 作品17 第1楽章、 リスト リゴレット・パラフレーズ (ヴェルディ) などが予定されており楽しみだ。

Rep: 吉田 隆

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