ピティナ・ピアノセミナー

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浜中康子先生・岩淵恵美子先生セミナー(広島・2019/09/16)

演奏を楽しむためのバロックダンスセミナー
講師:浜中 康子、岩淵 恵美子

2019年9月16日(月)に広島文化学園大学 広島長束キャンパス 音楽講義室(音楽ホール)にて浜中 康子先生、岩淵 恵美子先生をお招きし、「演奏を楽しむためのバロックダンスセミナー」を開催いたしました。

お二人の先生方には、2年前にもバロックダンスセミナーの講師として来ていただき、大変好評だったため、この度もセミナーの講師をお願いいたしました。今回の講座も参加者は幅広く、お子さんは、幼児、小学生から、大人の方も、全くの初心者からピアノの先生、バロックダンス愛好家まで、54名もの皆様にご参加いただき、楽しんでいただきました。

第1部、第2部では、岩淵恵美子先生にチェンバロの伴奏をしていただきながら、浜中康子先生にバロックダンスをご指導頂きました。まずは、バロックダンスの歴史などについてレクチャーして頂いた後、プリエやエルヴェなどの基本的な動きを、そして基本のステップとなるパド・ブレを教えていただき、少しずつなれてきたところで、ガヴォット、メヌエット、リゴドンなどのステップを教えて頂きました。実際に体を動かしてステップを踏んでみることで、各舞曲の音楽の流れ方を感じ、その流れの中で体がどのような動きをするのかが理解できて、舞曲を演奏することの多い子どもたちや先生方も、とても参考になったと喜んでおられました。そして何より、みなさんとても楽しそうに踊っておられ、第2部の後半には、親子やお友だち、面識の無い方同士も手をつないで、男性役、女性役に分かれてそれぞれのステップが踏めるまでになっておられたのには驚きました。

第3部では、学んだダンスを演奏に生かすために、岩淵恵美子先生にご指導頂きました。演奏に使うのは二段鍵盤のチェンバロです。制作者の難波修さんにその構造について説明をして頂き、続いて小学2年生から一般の方まで11名の方が、フランス組曲、イギリス組曲、パルティータなどのブレ、ジグ、ポロネーズ、アルマンド、メヌエット、ガヴォット、サラバンド、リゴドンを実際に演奏しました。初めてチェンバロを演奏する方は、ピアノとの違いに戸惑っておられましたが、その美しい音色を楽しみながら気持ちよく演奏されていました。舞曲のステップを学んだからこそ、岩淵先生のおっしゃる拍の感じ方や間の取り方、テンポの設定など、とても理解しやすく感じました。

今回2回目のバロックダンスセミナーでしたが、受講が2回目の方も、初めての方も、ステップを完璧にマスターすることが出来なくても、ダンスを体験したことで感じられる舞曲のイメージや特徴は、今後の演奏に必ず生かすことが出来ると思います。これをきっかけに、今回体験出来なかった舞曲にも興味を持っていただけると、とてもうれしく思います。浜中先生、岩淵先生には、是非また広島へお越し頂き、セミナーを開催して頂きたいと思っております。

Rep:ピティナ広島せせらぎステーション 村井 文

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