ピティナ・ピアノセミナー

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田崎悦子先生セミナー(表参道 2019/04/26)

ピアニスト 田崎悦子 の 大人のための ピアノ・ワークショップ Joy of Music40+Vol.13
第2回 人前で演奏することをふまえた40才以上の方への公開レッスン
講師:田崎 悦子

2019年4月26日(金)にカワイ表参道コンサートサロンパウゼにて世界的ピアニストとして国内外でご活躍の田崎 悦子先生をお招きし、「ピアニスト 田崎悦子 の 大人のための ピアノ・ワークショップ Joy of Music40+Vol.13 第2回 -人前で演奏することをふまえた40才以上の方への公開レッスン-」を開催いたしました。

最初の受講生は横尾尚子さん。曲目は、ショパンのスケルツォ第4番ホ長調Op.54です。

前回のレッスンを踏まえ、今回は流れを意識して練習したとの横尾さんに、「前回より確かに音楽の流れがわかるようになった」と田崎先生。そして、冒頭しばらくして出てくる連続する和音の手の動かし方は、横へと意識するように、そして響かせ方、といった細かいアドバイスも送られました。「指にきちんと脳から指令を出してやること。意識して動かすようにすることが大事」とも。音量と音の形をしっかり意識してコントロールすること、そして音に喋らせること、といったアドバイスで、横尾さんの音がはっきり伸びてきました。

続いての受講生は岸川薫さん。曲目はヤナーチェクの『霧の中で』より第1曲アンダンテと、リストのペトラルカのソネット第123番です。

前回のレッスンでの「フレーズを大きく捉えるように」というアドバイスによって「フレーズ感があふれるようになった」岸川さんの演奏。その上で、田崎先生は「歌」を引き出すことにも言及されました。特にリストのこの作品は「歌」そのもの。演奏中の呼吸の仕方も重要になります。また、ヤナーチェクでは、テンポがゆっくりな時には音量を意識して出すこと、左右のバランスをよく聴くことをアドバイスされました。

最後の受講生は足立徳子さん。曲目はモーツァルトのピアノソナタイ短調Kv310より第1、2楽章です。

冒頭の指示「Maestoso」を意識して前回よりテンポを落としたという足立さん。そこで改めてマエストーソについて考えてみましょうと田崎先生。テンポのことを考えるのももちろん大事だけれど「この頭の部分は気っ風の良さが欲しい、どちらかというとフォルテを感じるわね」とのことでした。ドラマを楽譜から読み取り、感じて弾くことが重要となります。そのためには、休符もしっかり生かすことが求められます。そして、体勢が始終前かがみになりがちな足立さんに「ボディーランゲージについても考えてみましょう」とのこと。曲の部分に沿って姿勢をどんなふうに保つかによって、意識も変わり、音も変わってきます。そのことをまさに実感させられました。

次回Vol.14の第1回は10月4日(金)に、第2回は10月18日(金)に行われます。

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