ピティナ・ピアノセミナー

友だち追加

田崎 悦子先生セミナー(表参道・2018/11/01)

ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・ワークショップ Joy of Music 40+ Vol.12 第1回
~人前で演奏することをふまえた40才以上の方への公開レッスン~
講師:田崎 悦子

2018年11月1日(木)にカワイ表参道コンサートサロンパウゼにて田崎 悦子先生をお招きし、 「ピアニスト 田崎悦子 大人のためのピアノ・ワークショップ Joy of Music 40+ Vol.12 第1回  ~人前で演奏することをふまえた40才以上の方への公開レッスン~」を開催いたしました。

今回は、3名の方が受講されました。
最初に受講されたのは、阪本歩子さん。ショパンの《ノクターン》作品27-1,2を演奏されました。
田崎先生は初めに、阪本さんのショパンを「美しくて繊細」とコメントされ、さらにノクターンを 演奏する際に必要な音の聴き方を指導されました。
ショパンのノクターンは他のピアノのレパートリーに比べて、 息の長い音符や旋律線が多いので、ピアノの減衰してゆく音をよく追いかけること、左手と右手で動きの量に差があるときは 動いてないほうの音をよく聴くこと、スラーをよく見ながら音作りをすること等のアドバイスがありました。

次に受講されたのは三浦陽子さん。曲はシューベルトの《楽興の時》第4番と第6番です。
安定したテクニックをお持ちの三浦さんに、さらに音楽的にどのようにしてこの曲を演奏するかがテーマとなりました。 Allegrettoは、Allegroよりも遅いという意味だけではなく、Allegroよりも優雅にと捉えることで曲のイメージが大きく変わりました。 また、音楽を縦ではなく横に捉えること、エチュードのように「速いパッセージ」ではなく「歌」だと感じることが大切であり、 そのように演奏するためにはゆっくりからの練習が必要だとアドバイスされました。

最後に受講されたのは森田基子さん。シューベルト=リスト《ウィーンの夜会》第6番。
和音の連続を力いっぱい演奏するだけではなく、ペダルのはなし方、間のとり方で味わいが大きく変わります。 また、シューベルトのワルツが姿を現すときも、アクセントをつける1拍目だけではなく、3拍目も丁寧に演奏することで、 ウィンナーワルツの優雅な雰囲気を再現することが出来ました。
このアドバイスを受けて2週間後に再びどのような演奏になるかが楽しみな締めくくりとなりました。

Rep:カワイ音楽振興会 池田 桜

【広告】