西尾 洋先生セミナー(広島・2018/09/18)
2018年9月18日(火)にエリザベト音楽大学 600会議室にて 西尾 洋先生をお招きし、 「和声の練習帖-手の形で和声感を身につける-」を開催いたしました。
■和声感"ってどういうこと?
先生のセミナーはピアノ教師が苦手意識を持ってしまいがちな「和声」をどんどん我々の身近なものにして下さいます。
特に最近は、コンクールのコメントなどにも「もっと和声感をもって」とか、「ハーモニーの変化を感じて...」と書かれてあることを
目にする機会も多いです。
では、子供たちにいつの時期からどのように...?音大で和声学を学んではいても、子供たちにどう教えるかとなるとまた別問題...
頭の痛いところなのでありますが...
■"和声"と仲良くなるためのトレーニング?!
先生が出版されたこの「和声の練習帖」は、違和感なく子供たちが「和声」と仲良しになる、画期的な本だと思います。
まず、驚くことにこの練習帖には、和声記号がほとんど出てこないのです。まず最初は音階上の3和音を「ドミソ、レファラ、ミソシ・・・」と
早口で言えるようになること...(これは読譜のトレーニングにも繋がりますね!)
そして次に短いカデンツを、ゆっくりと各声部を聴きながら弾く「基礎練習」と進んで行きます。
先生は、これをレッスンの中で長い時間かけて行うのでなく、子供たちが自宅で、短い時間で取り組んでいく、
という事を目指して教本を作っておられます。
■ムリなく演奏に繋がる...!
和声の横の流れを、日々の練習で手と耳で体に染み込ませていく...このことこそが、演奏する曲が和声感のある演奏へ
と無理なく繋がっていくことなのかと思います。
そしてこの本の各章の最後に書かれている「コラム」もとっても面白い!!
西尾先生には是非今後も広島にいらして頂いて、我々の凝り固まった頭をほぐして頂きたい・・・と願っております。 西尾先生、どうかよろしくお願いします。
Rep:ピティナ広島中央支部 沢田 菊江